ボツリヌス菌という菌は、クロストリジウム属に所属する細菌の一種で、グラム陽性の中の大桿菌であったり、もしくは偏性の嫌気性菌です。主に土の中に存在していて、芽胞という状態で広く存在しています。この菌はその毒素の抗原性をみたときの違いによってA型からG型までに分類されます。
そして、人間に対して起こる中毒はA型、B型、E型、F型で引き起こされます。A型、B型はその多くが芽胞という状態で土壌中に分布しており、E型は湖沼や海底などに広く分布しています。
ボツリヌスという言葉の語源はラテン語で腸詰めやソーセージを意味するものであり、十九世紀ころのヨーロッパで、ハムやソーセージを食べた人間が、よくかかる食中毒であったので、このような名前がついたといわれています。
このボツリヌス菌によって引き起こされる食中毒の原因になるような食品は、通常は酸素がないような状態となっているような食品です。例えば缶詰であったりビン詰といったような保存食品がこれに当たります。
日本ではあまり見かけませんが、海外での原因としてはキャビアであったり、野菜などを使った自家製の缶詰やびん詰、またはハムやソーセージ類といったものによる食中毒というものが多くみられます。
日本では、東北地方や北海道といったような地域の特産となっている、魚の発酵食品のいずしという保存食による、食中毒が非常に多く報告されているのです。このいずしという食品による食中毒が非常に多いのには、衛生管理を徹底されていない場合があったりすることが、原因のひとつとなっています。
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